「アウトレイジ」についてです。
北野監督の映画は何本か観てますかが、これほど観た後に後味の悪さ以外に何も残らない作品は初めてのような気がします。
久々のヤクザもので気合いも入っていたでしょうが、なぜこんな気持ちになるのか。
もう彼は映画を撮るべきではないとまで考えるようになりました。間違ってますかね…
私も観ましたが、果てない暴力の向こうに何も見いだす事ができない。
同じ暴力をとりあげてもクリント・イーストウッドのように善悪の彼岸を行きつ戻りつ深く掘り下げ、観る者に結論を委ねる――その域には達していません。
或いは、深作監督の「仁義なきシリーズ」のように、暴力の裏に垣間見える人間の滑稽さ・悲しさをあぶり出す方法論も北野監督は持ち合わせていません。
ないない尽くしですが、これが彼の限界点だと思います。
何でも北野オフィス内では、経営のためにも映画は止めてほしい、との声もあるそうですよ。
間違ってはいないと思います
ただ最後は撮るべきではなく彼の撮った映画は見るべきではない
が正しいのでは
撮るのは自由だし、それを見るのも見ないのも自由です
僕は映画として面白かったですが、嫌いという人がいても当然の映画だと思いました
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