2012年4月28日土曜日

北野武のアウトレイジを見ました。正直ブラザーと同じと言うかどれも似たような見...

北野武のアウトレイジを見ました。正直ブラザーと同じと言うかどれも似たような見てて痛い映画でした。
北野武のファンの方には大変申し訳ないのですが、正直北野映画の良さがわかりません。バイオレンスをテーマにした映画なのはわかりますが、見てて目を覆うような痛いシーンばかりで。訴えたいメッセージとか見出だすことが出来ません。北野武自身が言うように興行的にはどれもそんなに成功していないみたいだし。どうしてあんなに評価されてるのですか?







ひょっとして質問者さんはブラザーとアウトレイジしか見てないのでしょうか? もしそうならですが、ブラザーは日英合作で、英国側の注文に従って芸術性を封印してエンタメ路線で撮影されました。ちなみに北野映画にしては興収も良かった方です。そしてアウトレイジもブラザー以来九年ぶりとなった、芸術性封印のエンタメヤクザ物です。アウトレイジはたまたまフランスのカンヌ国際映画祭のコンペに選ばれましたが、カンヌは芸術映画の祭典ですから、呼ばれたたけし自身が驚いていたんですよ。ちなみにカンヌ側としては、最近のたけし作品がイタリアのベネチア映画祭に取られっぱなしだった事から、カンヌのテーマを逸脱してでも久々に呼びたかった―――という事でしょう。ちなみにカンヌでは審査員評は最低ながらも一般評は相当良かったそうです。数ある北野映画の中で、偶然にも同趣旨で撮られた2本をチョイスして「似たようなもの」と思うのはある意味当たり前ですね。



ところで映画情報に詳らかでない方は北野武はフランス、あるいはヨーロッパでしか評価されておらず、日本では評価されてないと勘違いしている方がいますが、たけしの映画の評価は下記となっています。



■『その男、凶暴につき』

・ヨコハマ映画祭・監督賞 (日本)

■『3-4x10月』

・トリノ国際映画祭・特別賞(イタリア)

■『あの夏、いちばん静かな海。』

・毎日映画コンクール・日本映画優秀賞 (日本)

・ヨコハマ映画祭・作品賞、監督賞 (日本)

・報知映画賞・最優秀監督賞 (日本)

・ブルーリボン賞・作品賞、監督賞 (日本)

■『ソナチネ』

・タオルミナ国際映画祭「カリッディ金賞」(イタリア)

・コニャック国際映画祭・批評家賞(フランス)

・国営放送BBC「21世紀に残したい映画100本」『ソナチネ』選出(イギリス)

■『キッズ・リターン』

・第51回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞 (日本)

・第39回ブルーリボン賞・監督賞(日本)

・第7回文化庁優秀映画作品賞・長編映画部門 (日本)

・第6回日本映画プロフェッショナル大賞・監督賞 (日本)

■『HANA-BI』

・ベネチア国際映画祭金獅子賞(イタリア)

・ニューヨーク国際映画祭ヨーロピアン・フィルム・アワード「スクリーン・インターナショナル賞」(アメリカ)

・サンパウロ国際映画祭・批評家賞 (イタリア)

・オーストラリア映画批評家協会賞・外国作品賞(オーストラリア)

・第53回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞(日本)

・報知映画賞 邦画部門・最優秀作品賞、最優秀監督賞(日本)

・第41回ブルーリボン賞・作品賞、監督賞(日本)

・第49回芸術選奨・文部大臣賞映画部門 (日本)

■『菊次郎の夏』

・第54回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞 (日本)

・第1回文化庁優秀映画賞・長編映画部門優秀映画賞 (日本)

■『Dolls』

・ダマスカス国際映画祭・最優秀作品賞(シリア・アラブ共和国)

・第4回文化庁優秀映画賞・長編映画部門優秀映画賞(日本)

■『座頭市』

・ベネチア国際映画祭監督賞・観客賞(銀獅子)・オープン2003賞・DIGITAL AWARD(イタリア)

・トロント国際映画祭ピープルズチョイス賞(最高賞)(カナダ)

・シッチェス・カタロニア国際映画祭 グランプリ(最優秀作品賞) (スペイン)

・第16回日刊スポーツ映画大賞監督賞 (日本)

・第27回日本アカデミー賞 優秀作品賞・他(日本)

■『監督・ばんざい!』

ヴェネチア国際映画祭・監督ばんざい!賞 (イタリア)

■『アキレスと亀』

・ベネチア国際映画祭・白い杖(パストーネ・ビアンコ)賞(イタリア)

・テサロニキ国際映画祭・名誉賞『ゴールデン・アレクサンダー賞』(ギリシャ)

・ソフィア国際映画祭・観客賞(ブルガリア)

■北野武自身

フランス芸術文化勲章(シュヴァリエ)/1999年

フランスの「カイエ・デュ・シネマ」創刊600号記念号の特別編集長を務める/2005年

イタリア・ガリレオ2000賞(イタリア)/2006年

カンヌ国際映画祭より「世界の巨匠35人」に選出(フランス)/2007年

ヴェネチア国際映画祭・Glory to the Filmmaker!賞(イタリア)/2007年

モスクワ国際映画祭・特別功労賞(ロシア)/2008年

フランス芸術文化勲章(コマンドール)/2010年



フランスだけとかヨーロッパだけとかではないし、なによりも日本でも充分評価されていますよ。

興収のいい作品が「よい映画」という判断ならば是非もありませんが。



>北野武自身が言うように興行的にはどれもそんなに成功していないみたいだし



それは誤解です。

まっっったく興収の悪かった作品もありますが、座頭市は珍しくヒットしましたし、米国でも上映延長になりました。doll'sは日本ではさほどの興収じゃありませんでしたが中東やイギリスではヒットし、ロシアでは二年に及ぶロングラン上映でした。








日本でも評価されてますか?フランスだけだと

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