2012年4月29日日曜日

北野武監督のアウトレイジは単なるヤクザ映画ですか?

北野武監督のアウトレイジは単なるヤクザ映画ですか?







何の救いもない映画です。

私は好きですが。

自分の利益のためなら何でもする人間が多い・・・みたいな事をたけしが言ってたと思います。

映画の中では会長の言う事を聞けば気に入ってもらえて上に上がれる・・・社会で言えば馬鹿な上司にくっついてたら昇進する的な感じかな?



他には"お笑い"の定番を盛り込んだとか。

こっちからツッコミ入れると思ったら違う方向からツッコミ入れるとか。

映画では前から撃ってくるかと思ったら後ろからだとか・・・

まぁよく言われる単なるヤクザ映画じゃないって事ですね








我々の殆どが任侠映画の侠客に憧れてヤクザになりました。しかし不景気や警察の対応(例えば会員の出頭要請があった場合に明日出頭させると約束した場合、従来だと認めてくれた物を犯人隠匿で根こそぎ逮捕する等)で本来の在り方が難しくなって来た実情(言い訳にしか聞こえないとは思いますが)がヤクザ社会にはあります。もしかすると北野監督はそれを皮肉ってみたのではないでしょうか?







単なるやくざ映画ではないようです。

一般的にやくざ映画は任侠を物語るものですが、アウトレイジには救いがまったくありません。たとえ兄弟分であっても自分の利益の為にどんどん裏切っていきます。遂には親分までも。そしてやくざだけでなく、やくざから利潤を得ていた警察官までも私利私欲で動いていきます。



そこには情がまったく感じられず、人間の欲のみを映し出したものです。この映画で何を訴えたかったのかはわかりませんが、「ヤクザにある美談」はまったくなく「ヤクザも人の子。だから裏切る」というようなものを感じました。

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